脱サラからの自営就農活動記

IT企業勤めだった独身男が、経験も知識もない農業に手を出した結果

農業に興味を持ち始めた理由 ~ 長期休暇取得へ

なぜ農業に興味を持ったのか

なぜだろう…?

2016年~2017年にかけて、東北6県の道の駅150カ所ほどを見て回った。
なぜ道の駅巡りをしていたかというと、新車を買ってから楽しんでいた週末ドライブでたまたま訪れた道の駅にて、「東北道の駅スタンプラリー」が開催されていることを発見したから。
新車とはいえ買ってから2年ほど経過しており、趣味の週末ドライブの行先にネタ切れを感じていたため、すぐに飛びついた。

道の駅を巡っていると、当然 産直の野菜や地場産品を使った加工食品、地酒などを目にする。
以前から日本酒は好きだったので、ほとんどは地酒にばかり目を輝かせていたが、たまに珍しい野菜や加工食品のラベルを見ると、生産者の名前が書いてある。
手に取りながら(地元の農家さんが一生懸命作ったんだなぁ…)と思いを馳せることはしばしばあった。

また、ドライブ中の車窓から見た田園風景や海岸沿いの絶景など、自然豊かな風景は鮮烈に心に焼きついた。(田舎っていいなぁ、落ち着く…)とつくづく思った。

この話は置いといて、仕事では自分が担当していたサービスが終了となり、次の担当サービスが決まるまでに若干の時間があった。
最初のうちは(ほぼ何もしないで給料がもらえる、ラッキー)と思っていたが、だんだんとこれまでの10年を振り返り、これからの10年…20年を考えるようになった。

この辺あまり詳しく書いてしまうと愚痴っぽくなるのでやめておくが、組織に属して働くこと、与えられた仕事をこなしていくことに対して負の思いというか、モヤモヤした感情がうごめいていたのは確か。
ただ、仕事のやりがいやこれからの人生について考える時間を持てたことは良かったと思う。

そんなこんなで仕事について考える中、前述した道の駅での経験もあり、地域性があって、(ある程度)自分の裁量で働ける農家の仕事に興味が湧いたのだと思う。(本当は酒造りにも興味があったり…)

まずはネットで情報収集

上司にはいろいろと相談させていただいた。
でもこんな興味本位な思いだけ話しても現実味がなく、モヤモヤするばかり。

そうこうしている間にも、ネットで農業や新規就農については調べていた。
今や古臭い言い回しになりつつあるが農業は3K(キツい、汚い、危険)と言われ、安定した収入を得るまでには数年必要ということで、なかなかにハードルが高いなと。

さらに調べるにつれ、一度適切なところへ相談へ行き、農業体験ができないか聞いてみようという結論に至った。
体験程度の短期間では、とても農業の苦労は分からないと思うが、それで少しでもモヤモヤが解消できればと。

長期休暇へ

会社に行きながらの農業体験は時間的に厳しいと思っていたら、タイミングのいいことに会社の制度を利用して長期休暇を取得する機会を得た。

この会社は本当に働き方に関する制度が充実していると思う。
そして理解のある上司に恵まれ、良い仲間にも恵まれている。
こういうところが二の足を踏む理由でもあったりするのだが……

というわけで会社へ申請して承認を得たので、長期休暇に入り今に至る。